Filed Under (楽育日記) by 秋月 秀一 on 30-07-2010
廃品を集めて巨大昆虫を作るイベントに参加しました。
今年で3年目になりますが、不要になって捨てられゆくものを集めて
子どもの自由な発想で新しい創造物を生み出すのを見るのは
いつも新鮮です。
広いホールを歩き回って素材を収集しては、それらをくっつけて
カタチにしていきました。
創るモノが大きいため、今年はチームで1つの作品に取り組みました。
いつも自分の気の向くままに何かを創ることに慣れた娘にとって
人の意見を聞いたり、自分の考えを伝えたりして行う共同作業は
とても良い経験になりました。

Filed Under (楽育日記) by 秋月 秀一 on 10-05-2010

GWに「忍者 街をあそぶ」というイベントに娘が参加しました。
「忍者 街をあそぶ」は、NPO法人アフタフ・バーバンがプロデュースする体験型のなりきりプログラムで、昨年に続いて2回目の参加となりました。
見知らぬ人とチームを作り、力を合わせて忍術の修業してミッションを達成することがこのプログラムの醍醐味です。
そこで、今回も単独で娘を参加させることにました。
子どもに姿を見られて世界観を壊さないように、両親も忍者のごとく離れた場所に隠れて見守っていました。
プログラムが始まると、数人の忍者が現れて体を張った演技力のみで、子どもたちをその世界に引き込んでいきます。
仕掛けとか、映像とか、音楽とか、物語なども無く、表現力で見る人を術にはめてしまうところに、いつも感心させられます。
途中で各チームに分かれて、美術館で宝を探す指令を与えられたようで、子どもたちは忍び足で立ち去って行きました。
企業の社員研修では、コミュニケーション力、表現力の向上などの目的で「演劇」のプログラムが取り入れられることがあります。
忍者になりきって、元気いっぱいに走り回る子どもたちを見ていると、子どもが想像力を働かせて何かを演じ、表現することの素晴らしさを実感します。
半年ほど前、アフタフ・バーバンの代表者で忍者頭の北島尚志さんの講演会に出席したことがありました。
北島さんは児童館で働いていた時に、テレビゲームの虜になる子どもたちの姿を見て危機感を持ち、こどもの中に眠る遊びの力を引き出す独自のプログラムを開発されたそうです。
子どもが忍者の修業を終えて手にした巻物を嬉しそうに見せてくれました。
中を開いてみると、「力は己の中にある」と書かれていました。
子どもたちの中にある力こそが、本当の宝なのかもしれません。

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Filed Under (楽育日記) by 秋月 秀一 on 17-04-2010
(社)日本経済団体連合会が、企業会員425社を対象に実施した「新卒採用(2010年3月卒業者)に関するアンケート調査」の結果を発表しました。
それによると、採用選考時に重視する要素の第1位は7年連続で「コミュニケーション能力」。
2位は「主体性」で、昨年「協調性」に10.3ポイントの差をつけて逆転しました。
また、「専門性」が昨年と比べ8.9ポイント上昇し14位から9位へ浮上、「一般常識」も6.6ポイント上昇したそうです。
企業が「選考時に重視する要素」
1位:コミュニケーション能力(81.5%)
2位:主体性(60.6%)
3位:協調性(50.3%)
4位:チャレンジ精神(48.4%)
5位:誠実性(38.9%)
6位:責任感(32.9%)
コミュニケーション能力については、7年連続でダントツの1位で、もはや不動といえるでしょう。
昨日、テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」で、新入社員が暗闇の中でコミュニケーションを深め合う「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」という研修が特集されていました。
それは、社員たちが異なる大きさのパーツを持って暗闇に入り、お互いがコミュニケーションを取りながら、それを組み合わせるという内容でした。
この研修に対する企業からの問い合せは多いそうで、新人にコミュニケーション力を求める姿勢が印象的でした。
先日、私が働いていた会社で部長になった同期から、部下のグチを聞かされました。
「今の若い連中と意思の疎通を図るのは大変だ。俺たちの時代とはまるで違う。相手と言葉を交わして関係を作ろうとする意欲がまるでない」。
私は、「確かにコミュニケーションが取れないと、チームで動くのは大変だよね」と同情しました。
昔の同期に会ったことで、新入社員の時に経験した「飛び込みローラー営業」の日々を思い出しました。
当時は「こんな事、何になるんだろう?」と疑問を持ちながらやってましたが
20年もたって、ひたすら見知らぬ人を訪問して、話を聞いてもらい、断られるのを繰り返し
数をこなした経験を、有り難く感じます。
イベントや行事に親子で参加して、7歳の娘から質問を受けた時に、私はよくこう言います。
「ちょっと、あそこのおにいさん(おねえさん)に聞いておいでよ」。
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「新卒採用(2010年3月卒業者)に関するアンケート調査」の概要
(社)日本経済団体連合会
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2010/030.html

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第3章の23
球根を植えても、すぐに花は咲かない。
〜「コミュニケーション力の種まき」
ある秋の日に黄色いチューリップの球根を植えました。すると、その翌朝には「もう、花が咲いた?」と娘に聞かれ、苦笑したことがあります。球根は最初に根が育ちます。栄養や水分を土から吸収し、全体を支えるためにしっかりと根を張ってから芽を出すのです。
童話「さるかに合戦」では、カニが《早く芽を出せ柿の種、出さぬとはさみでちょんぎるぞ〜 》と口づさみます。私たちもカニと同様に、子どもに教えたことが早く成果に結びつくように期待しがちです。
子どもが何かに失敗すると、励ますどころか「一度言ったら分かるでしょう」「それはこの前、教えたばかりでしょう」と責めてしまいます。
その結果、子どもは意欲の芽を摘まれて落ち込み、高圧的な態度で人の上に立とうとする悪い芽が育まれます。
現代では「子どものことが分からない」と嘆く親が多くいます。子どもは、反抗期になると学校であったことを親に話さなくなります。しかし、今や保育園や幼稚園の園児でもその傾向が伺えます。
幼児は本来、見たものや体験したことを喜んで誰かに話したがるものです。
しかし今「何を話していいのか分からない」という「コミュニケーション力」の低下が起きています。この原因はテレビやDVDの見過ぎなど、受動的な視聴習慣による影響が大きいと思われます。
「コミュニケーション力」は、積極的に相手を理解し、自分が理解されるように伝える力です。
【楽育】では子どもの「コミュニケーション力」は、家庭でゆっくりと育まれると考えています。
また、親が子どもを見守るためには、子どもとのコミュニケーションが不可欠です。
日常で私たちが子どもに教えていることの多くは、土の中で植物がゆっくり根を張るように身についてゆくもので、簡単には見えません。
「コミュニケーション力」もまた、すぐに身につくものではありません。長い時間をかけて、じっくり育てるつもりで働きかけを行なうように心がけます。
わが家では娘が保育園の頃から、就寝時間には両親もベッドで照明を落として一日の出来事を話す「おやすみトーク」を行なっています。朝起きてから保育園に行き、帰宅して寝るまでの出来事を話します。子どもの話には不完全なところが多いので、両親が「どんなことが楽しかったの?」「どうして、○○だったのかな?」と質問を挿みます。
こうすることで、子どもは自分の感情を言葉で表現できるようになります。
保育園の年長組にもなると、楽しかったことは自分から進んで話しますが、悲しいことや嫌な思い出は話したがりません。そこで「今日、不思議に思ったことはない?」というように質問します。
すると娘は一日のことを思い出し「○○ちゃんが、△△したのが不思議だった」と答えます。そこから話を広げてゆくと、誰かに嫌なことを言われたり、つらい体験をした話題に発展することがよくありました。
わが家の娘は一人っ子です。兄妹がいないだけに、家庭で相手の立場になって考える機会は滅多にありません。
そこで「コミュニケーション力」の向上のために私が考えたのが「ドール・プレイング・ゲーム」(D・P・G)です。
「ドール・プレイング」は、ドール(人形)とロールプレイング(役割演技)による造語です。普通の人形遊びと違うところは、楽しみながらも目的を持って行なうことです。
人形を介することの利点は、どのような役回りも恥ずかしがらずに、違和感なく演じられることです。
「ドール・プレイング・ゲーム」では、問題解決のスキルを遊びながら「コミュニケーション力」として身につけることができます。
問題解決の「ドール・プレイング・ゲーム」は、次のように行ないます。
(1)問題が起こる。
(2)みんなで(様々な方向から)考える。
(3)問題を解決する。
たとえば、悪役の人形を選んで、私がいじめっ子を演じます。ほかの人形に嫌がらせをすると、娘はいじめられた人形や、周りの人形の立場の言動を考えて演じます。
私は目的に合うようにストーリーを展開させたり、時には子どもに質問をしながら「コミュニケーション力」が身につくよう働きかけます。
楽しい、悲しい、嬉しいなど感情が表現できないストーリーでは、すぐに飽きてしまうので、前もって展開をイメージしておきます。
そして、アドリブで親子の想像力を発揮しながら遊びます。
「ドール・プレイング・ゲーム」では、自分がなりきる人形に感情を移入します。それによって、子どもが物事を客観的に分析したり、他人の気持ちになって考えることができるようになります。
「さるかに合戦」では、カニのおにぎりが欲しくて、サルは熱心に交渉します。
《種を植えれば大きくなって、柿がたくさんなってずっと得をするぞ》
おにぎりを柿の種と交換したカニは、サルの言葉を信じて世話をします。
すると、柿は見事に実をつけました。サルの言ったことは、本当だったのです。
物語では、この先に大きなトラブルが待っています。
もしサルとカニに「コミュニケーション力」があったなら、どうだったでしょうか?
カニがさるに種のお礼を言い、柿を一緒にとって食べようと提案するのです。
2匹が力を合わせて収穫し、真っ赤な夕焼け空をバックに
肩を並べて柿をほおばるシーンは、ありえない夢でしょうか?

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