娘の志望校の文化祭に、親子3人で参加することになった。
かつて私が通った中学・高校の文化祭は一般に公開されていなかったので、自校の生徒で楽しむ程度だった。
しかし、娘が志望する中学校へ行ってみると広大なグラウンドは満車で、警備員が空いたスペースへ誘導してくれるほどだった。
まるで何かのイベント会場にやってきたようだ。
受付を済ませると、地図入の文化祭パンフレットをもらって、校内を自由に参加することができた。
会場に入ると、他校の生徒も多く、高齢者、父母、姉妹、受験希望者、OBのほか、卒業生なのか20歳くらいのカップルがデートしていて驚かされた。
「中学受験を約3ヶ月後に控えたこの時期に、のんきに文化祭を楽しんでいていいのだろうか?」と最初は思いもしたが、行ってみて良かったと思う。
文化祭では、オープンスクールでは分からなかった学校の素顔を見ることができた。
各教室では、生徒たちが趣向を凝らした展示や催しが企画されており、私たちを案内してくれた。
その中で
- 大人への対応はどうか?
- 小学生への対応はどうか?
- 友だち同士の会話、言葉遣いは?
- 先生に対する態度はどうか?
- お互いに協力しあっているか?
- 皆で仲良く楽しんでいるか?
など、生徒たちの様々な様子を間近に見ることで、学校全体のイメージが再構成された。
教室には夏休みの自由研究や、自作の新聞、英語のレポート、美術作品などが展示されており、生徒が入学後にどのように学習を行うのか知ることができた。
教室では、親切に案内してくれた上級生から「受験勉強、頑張ってね。この学校で、待っているからね」と声をかけてもらい、娘にもこの教室で入試試験を受けて、この学校に入るというイメージが、できてきたように思う。
また、記念ホールでは、各教室や有志、部活動のパフォーマンスが行われており、ミュージカル、演劇、歌、ダンスなどが催されていた。
娘は幼稚園の頃からジャズダンスを習っていたのでダンス部に興味を持っていたが、オープンスクールで見たパフォーマンスは、堅苦しく感じていたようだった。
「ダンスもいいけど、バドミントンもやってみたいし、美術部もいいな」などと言っていた。
しかし、今回は舞台の上で、思いっきり活き活きと笑顔で演技を楽しむダンス部を目の当たりにし、見終わるなり「私、ダンス部に入る!」と宣言したほどだった。
さて、入学後の具体的な目標もできて、いよいよ中学受験勉強にロケット・スパートがかかるのだろうか?
中学受験、親にできる100のこと。