中学受験、親にできる100のこと。~

一緒に勉強する

子どもが最も中学受験の勉強に集中できていると感じるのは、親子で一緒に勉強をしている時だと思う。

「一緒に勉強をしている」というのは、親が子どもに勉強を教えるのではなく、文字通り「一緒に学んでいる時間」という意味だ。

本来ならば、受験勉強は親の力を借りずに1人でやって欲しい。
親は塾の先生から成績に関する報告を受け、業務報告(テストの結果)に目を通すくらいで、あとは、冷えたビールを片手にナイター中継でも楽しみたい。

しかし、現実にはそうはいかない。
親が遊んでいたら、いつの間にか子どもも机から離れており、受験生の緊張感が失せてしまう。
もともと勉強が好きな方ではないし、一人では「どうしていいか分からない」という面もあるようだ。

中学受験が親子の二人三脚というのは、そういうことらしい。

しぶしぶテレビを消して、子どもと一緒に勉強をはじめるのだが、塾の先生とは違って問題を見るなり答えが頭に浮かぶということはありえない・・・
自分も一から勉強しなければならないのだ。

不思議なことに、親が勉強に悪戦苦闘する様子を見ると、子どもの眼の色も変わるようだ。子どもが真剣に勉強しようという意思がひしひしと伝わってくるのだ。

わが家では、国語は新聞記事を一緒に読んで内容をまとめ、算数は一緒に過去問の難問に挑戦し、理科はテキストで間違えたところを一緒に調べて、「これについては◯◯だが、アレについてはどうだろう?」と疑問を投げかけて子どもに働きかけをしている。

中学受験の勉強はインプットするだけでなく、アウトプットする機会があった方が効率がよく、親はまさにその相手役として適任だ。

娘の塾では「過去問」で全く歯が立たなかった問題をまとめて先生に指導してもらっているが、難問が多く理解できているのかどうか疑問に思う。
そこで、塾から帰ったら、娘が「先生」、両親が「生徒」になって塾で勉強してきたことを講義してもらっている。
子どもの口調がすっかり塾の先生のものになっているところが微笑ましく、なりきることで理解を確実なものにするという狙いは達成できているように思う。

最初は帰宅直後に講義を行っていたが、理解が不十分で中断してしまうことも多かった。
そこで、現在は30分程度でノートを整理してから、講義を行うようにしている。

親が「どうしてそうなるの?」「その数字はどこから出たの?」などと疑問を投げかけると、理解が不十分で怪しいところも出てくる。
そこは、また次回に塾の先生に聞いて解決するようにしている。

子どもと一緒に勉強することの最大の障害は「時間がない」ことだ。
仕事は忙しいし、家事はあるし、自分の好きなこともしたい。
とんぼだって カエルだって ミツバチだって、きっと忙しい。

1日24時間は、誰にも増やせない。
時間を確保するためには、ほかの時間を削る努力が必要になる。
そして、努力にはモチベーションが必要だ。

中学受験が終わる頃には、親よりも友人や社会からの影響を受けて
子どもは自立への道を歩みはじめるだろう。

私の場合、子どもと一緒に中学受験勉強することは
「親が子どもに何かを教えたり、影響力を与えたりできる機会」
そして
「親子で一緒に目標を成し遂げる、最初で最期の機会」
というように考えることで、モチベーションを高めている。




  中学受験、親にできる100のこと。