女の子って、どうして傷つけあうの?
- 娘を守るために親ができること
ロザリンド・ワイズマン/著

個人的に付き合うと「いい子」なのに
グループになると「意地悪な子」に豹変しまう女の子たち。

日頃から不思議に思っていた「女の子」の不思議な世界が
よく分析されている本です。

外国の著者が書いた本とは思えないほど、身近な「女の子」の
人間関係を表現しているように思います。

次のような疑問を感じたら、一読をお勧めします。
「女の子は、どうして仲良しグループをつくりたがるのか?」
「女の子は、どうして友だちからの評価が気になるのか?」
「女の子グループはどうして、排他的になるのか?」
「女の子グループはどうして、権力争いが好きなのか?」
「昨日まで仲良しだった子が、どうして意地悪をするのか?」

「女の子」がグループ内で果たす役割を
「女王蜂」「ナンバー2」「銀行家」「浮動層」「板挟みの傍観者」
「おべっか使い」「とりまき」「メッセンジャー」「ターゲット」
に分類して、特徴を鋭く分析しています。
「女王蜂」は、グループのリーダーで、「ターゲット」が
いじめにあう子どもです。

我が子の学校での交友関係はもちろん、
幼稚園でグループをつくり、排他的な雰囲気の母親たちの顔が
思わず浮かんでしまいます。

子どもの親にも次のようなタイプがあるそうです。
「クローゼットに閉じこめておけ」タイプの親、「親友タイプ」の親、
「ものわかりのいい」親、「言いなりになる」親、「見て見ぬふり」の親、
「言い訳無用」の親、「秘密主義」の親、「プライバシーゼロ」の親、
「何も言わず、何も聞かない」親、「横暴な」親、「心配する」親、
「愛情豊かな頑固者」の親。

私は「愛情豊かな頑固者」でありたいと思いますが
《間違いから学び、成長できることを子どもたちに示す》には、
まだまだ努力が足りないようです。

ちょうど同じ時期に
「逃げる中高年、欲望のない若者たち」(村上龍/著)で
興味深いエッセイを読みました。

著者が犬の散歩で公園に行く時、愛犬家たちがグループを作るのを
快く思わない様子が書かれていた箇所〜

《一人ひとりは、とても礼儀正しく、マナーを守るいい人たちだ。
だが、集団としてまとまると別の側面が現れる。》

《犬が10匹いると、犬嫌いな人が嫌がることが集団内にいると
分からなくなる。外部のことを考慮しない方向に力が働く。》

これは、まさに「女の子どうしの世界」と同じであり、
「いじめ」が起こる構造を言い当てていると思いました。