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<共有>からビジネスを生みだす新戦略
レイチェル・ボッツマン (著), ルー・ロジャース (著)

書店ではビジネス書のコーナーに置かれていますが、これからの社会の行方や
私たちの生き方について考えさせられる一冊です。

現代の私たちは、労働と消費を果てしなく繰り返す「ハイパー消費社会」から
人と資源を共有する「コラボ消費社会」への転換期にいるのかもしれません。

「多くのモノを所有する人は、必ずしも人生に満足していない」ことや
ちょっとしたきっかけで高額品に買い替えたくなる「ディドロ効果」など
私たちにとって「普通」と思われる消費生活が、実は特異なものであることに
気づかされます。

育児に関することで、気になったのは次の2ヶ所でした。

「ハイパー消費社会」に警鐘を鳴らす、第一章の「もうたくさんだ」~
「私たちは、子供の頃から『クリスマスに何が欲しい?』
『誕生日に何が欲しい?』と繰り返し訊かれることで
新しいものを夢見て欲しがる事をすり込まれる」。

いつか読んだ育児書で「子どもに欲しいモノを聞きましょう。そうすることで
自立心が芽生えます」というような内容があったが
子どもに欲しいモノを聞く事は、マイナス面もあることを知りました。

もう一つは「コラボ消費」の頁~
「子どもには『友達とおもちゃを仲良く一緒に使いなさい』と口を酸っぱくして
言うのに、当の大人は「シェア」と言われると構えてしまう」。
これには、ドキリとさせられました。

次世代を担う子どもたちには
「シェア」や「ソーシャル」という意識が、不可欠であるように思います。

また、この本を読むと、景気対策と称して大盤振る舞いで膨大な借金を上積みし
国民に消費を促す政府の施策が滑稽に思えます。