10歳までの楽育〜 第1章の1

庭を見れば、住む人のことが分かる。

〜「楽育とは」


「庭を見れば、その人のことが分かる」と言われます。

まったく手入れをせずに放任された家の庭では
子どもは放任されて育てられます。
直線的に花や緑を植えて、同色でまとめた庭では
親が子どもを管理して育てます。
自分が見て楽しむよりも、家の外から人に見せる庭では
親がいつも世間体を気にしながら子どもを育てます。

【楽育】が目指すのは
自然でありながら、よく人の手が行き届いている庭です。

【楽育】とは
育児を通じて、私たち親も成長すること。
子どもと共に成長する日々を楽しむことです。

育児では、人としての力が試されます。

どんなに素晴らしい学歴も資格も、社会で培ったキャリアも、
子どもと一対一で向き合った時には無力です。

仕事では、効率化が自分に求められていました。
しかし、育児では、効率化が通用しません。
むしろ、非効率であることが大切なこともあります。

仕事では、目に見える成果が求められました。
しかし、育児では、すぐに成果は現れません。
むしろ、目に見えないものを育てることが大切なのです。

育児では、私たちの
「想像力」が試されます。
「思考力」が試されます。
「表現力」が試されます。
「行動力」が試されます。
「忍耐力」が試されます。
「精神力」が試されます。
「柔軟力」が試されます。
「共感力」が試されます。
「適応力」が試されます。
「判断力」が試されます。

育児では、私たちの
「人間力」が試されるのです。

【楽育】は、子どもの未来について考えます。そして
私たちに今、何ができるのかを考えます。

【楽育】では3つのステップを通じて、子どもの成長を支えます。

(1)土をつくる。
(2)種をまく。
(3)水やりをする。

土をつくるはことは、「環境をつくること」。
種をまく事は、「働きかけること」。
水やりをする事は、「習慣にすること」。

花や木を育てながら、そこから学ぶことがあるように
育児では、子どもから教えられることもあります。

パソコンを使えば、自分が求める答えを瞬時に出すことができます。
しかし、自然が相手では勝手が違います。
本に書いてある通りに土をつくり、種をまき、世話をしても
思い通りにならないケースがよくあります。
また、どんなに手間とお金をかけても
花はすぐに咲いてくれません。

自然は、人の思い通りにはなりません。
私たちにできることは、
美しい花が咲くことを信じて、
愛情を注ぎ、じっと見守ることです。



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